けんそんのしおり

書籍「けんそんのしおり レオ13世著・デランジェラ訳 ドン・ボスコ社」 を初めから少しずつ書き写し掲載していきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

心のなかでけんそんをもっていても、それを外にあらわせないものは、真のけんそんとはいえない。しかし、心のなかに真のけんそんがあれば、かならず外にもあらわれるはずである。心とおこないとが、このようにつねに一致してこそ、真のけんそんの持ち主とい…

この世に生まれたからには、あなたも死と腐敗とをさけることができない、そして死ねば、イエス・キリストのおそるべき審判の座へ出なければならない。悪い人々、悪魔のような高慢な人々のためには、地獄に刑罰が用意されているのである。 いうまでもなく神の…

どんな罪でも、どんな凶悪な罪悪でも、他人がおこなったならば、あなたもおこなう可能性があるのである。もしそれを今日まであなたがおかさずにすんだならば、それは神のおんあわれみとおん助けによるものである。聖アウグスティヌスは、「神によってつくら…

以前におかした罪をけっして忘れてはならない。とくに高慢の罪は、現世ではもちろん、来世においても、ほかにくらぶべくもない、はなはだしい悪であることを思え。天において、天使をだらくさせたものは何か?高慢である。地において、人類のすべてを腐敗さ…

あなたは、元来弱いもの、おろかなもの、欲望におぼれたもの、神を軽んじるもの、財宝を重んじるものである。これらの悪が、たえずあなたにつきまとっているのである。あなたは自分を無とすることができず、欲望をさっぱりと追いはらう力のない、弱い、いや…

自分で反省してみて、じつに自分は本来無なのだとさとり、自分の心にある高慢をいとってそれをしりぞけるようにつとめなければならない。あなたのもっている長所は、自分の力でえたものではなくて、つくり主のみめぐみによって与えられたものである。したが…