けんそんのしおり

書籍「けんそんのしおり レオ13世著・デランジェラ訳 ドン・ボスコ社」 を初めから少しずつ書き写し掲載していきます。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

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あなたは、自分ほどわるい相談相手はないと考えよ。また自分の意見は、経験のない、悪にかたむいた人の意見だと思え、したがって何かきめるときには、他人から助言を受けなけらばならないと考えて、独断でことをきめず、他人の判断をねがえ。 他人のすすめを…

27

どんなことをするにも心をこめてせよ。おこたりや軽率は高慢からでるもので、けんそんな人のけっしてすることではない。高慢な人は、他人と別格のものであることをのぞみ、けんそんな人は異常でないことをのぞむものであるから、あなたもごく普通のことをお…

26

真にけんそんな人となる最良の方法は、他人の愛をのぞまないことである。心は善だけ愛するものであるから、愛と尊敬とを区別するのは困難である。つまり愛をのぞめば尊敬されることも望むようになる。真にけんそんな人になろうと思えば、人に尊敬され好意を…

25

あなたがもし、無実のそしりをうけたり、あなたよりおとった人やとがのある人から苦情をいわれたりすることがあれば、それをすぐさまおこってしりぞけないで、むしろ自分をふりかえり、はずかしいところや、いやしいところがあるならば、それを告げよ。しか…

24

他人からあたえられるたべものは、どんなにそまつなまずいものであってもきらってはならない。貧しい人が残りものをよろこんでたべるのとおなじ態度であれ。粗悪なものであっても、それをもたったことを心からよろこべ。