けんそんのしおり

書籍「けんそんのしおり レオ13世著・デランジェラ訳 ドン・ボスコ社」 を初めから少しずつ書き写し掲載していきます。

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 どんな場合にも、他人を非難し、他人のおこないをうんぬんするのは悪いことであるから、他人のことばやおこないは、寛容にうけいれなければならない。もし人のことばやおこないに悪いところがあっても、できるだけそのなかからよいところを見つけだせ。他人のおこないをゆるしたいと思っても、それがあまりにはっきりした悪である場合もある、しかしそんなときにも、その悪はかれの本心から出たものではない、あるいは悪魔の誘惑がはげしかったためだと考えよ。やむをえずその悪を罰しなければならないときにも、そう考えよ。こうしてあなたは、けんそんの土台をきづくであろう。